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見えないものが、見える時——
イリュージョン装置
2023年 木材・顔料・プラスティック・LEDライト
|インスタレーション作品(能面造形+ミクストメディア)
能舞台とは、言葉と所作によって目に見えない世界を立ち上げる「イリュージョン(幻影)」の場である。 その概念を拡張し、宇宙空間を舞台とする『イリュージョン装置』を制作した。 背景パネルには、能舞台を象徴する檜材を用い、舞台空間を円形に変換した。 円は「円相」に通じ、宇宙を象徴する。 世阿弥が用いた「遠見(えんけん)」――遠くを見やる視点――の手法を応用し、作品は光る球体を中心に展開する。 第一の装置では、光る球体を地球に見立て、月から地球を遠くに眺める視点を提示し、鑑賞者を月の上へと導く。 第二の装置では、地球と月の双方を視野に収め、さらに視界を広げる。 第三の装置では、無数の惑星が明滅し、宇宙が絶え間なく拡張していく感覚を生み出す。 イリュージョンによって世界を生み出す能。 『イリュージョン装置』は、能が体現してきた「幻影」を、宇宙というスケールへと拡張し、新たな形で可視化する試みである。
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